今日は久しぶりに合気道の話です。
合気道には本来、構えはありません。
相手との間合い、体格差、勢い、地形などで、そのつど体勢は変化していきます。
しかし、我々の養神館では構えが明確に決められています。
これはどんなときもこの形を取らなければならないというものではなく、中心力を強化する訓練方法です。
構えにより、力の乗った線を作り、それが崩れないように動くのが基本技であります。
しかし、この訓練は並大抵なことでは、ものになりません。
以前、ある方の本で読んだことがあります。
「まず、石や岩のような強さを身につけるために、皆鍛錬している。この石や岩になるのも容易なことではなれない。この段階を経て、水や風のようになることができる。」
私もまだまだ、石や岩を目指す段階ですから、どうしても時にわかったつもりになって物事に固執してしまいます。
しかし、時に「こうでなければならない。」という思いを捨てて、「物事は必ず変化する。」という視点で大きくとらえていくことも必要です。
そうすると、何があっても、固執することなく、その時、その場を楽しむことができる。
生かして頂いて、ありがとうございます。
以前、紹介した「真雀鬼14」のラストシーンの長門裕之さんの台詞「俺の人生まだまだ東場だ」は私のお気に入りです。
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